【人命救助】救急救命の講習でAEDの使い方をならったよ【上級救命・後半】

こんにちは。
エピテみやびのミヤビです。

前回はけが人や急病人が出た時「なぜ応急処置が必要なのか」のマインドをメインにお話しました。
今回は実践編となり、実際に人形を使ってAEDや心臓マッサージの練習をしてきたので、そのお話をしていきますね。

思い返せば、車の免許を取った時に講義の中で習った時(20年前)以来でしたわ。

        

救命処置は3種類  

救命処置は、けが人や急病人の命を救うために行う処置です。
大きく分けると3つ。

①心肺蘇生
②AEDを使う
③気道の異物除去

これらは医療関係者でなくても、一般人でもできることで、誰でも行っていいことです。
いや、むしろ目の前で倒れた人がいたら行わなくてはいけない処置です!

では、詳しくお話しますね。



心肺蘇生

心肺蘇生とは、呼吸がなくて心臓が停止もしくは停止に近い状態の人に行います。

心臓マッサージの胸骨圧迫」と「人工呼吸」これをセットで行うことを心肺蘇生といいます。


人が倒れていても、最初からやみくもに心臓マッサージをしてはいけません。
まず最初にやることから解説しますね。



一番最初に119番する

1、周囲の確認:危険な場所でスタートしたら自分も巻き込まれてしまう恐れがあります。ですから安全を確認しましょう。

2、反応を確認:倒れた人に意識があるか確認します。両肩をたたき声をかけます。この時、片方の肩だけを触ると半身麻痺が起こっていたら反応できないので、必ず両肩をたたいてあげましょう。

3、周りに助けを求める:近くの人に助けを求め119番とAEDを持ってきてもらうよう指示します。

4、呼吸の確認:呼吸をしているか確認します。この時、胸やお腹をみて動きがあるかチェックします。
注)口をみて判断すると、口が空いているだけで呼吸していると思い間違ってしまうので胸やお腹で息をしているかチェックします。

【自分しかいなかった場合】
1、119番に電話する
2、反応を見る
3、AEDが近くにあれば取りに行く

声をかけても叩いても反応がない。
呼吸もしていなさそうとなれば、心臓マッサージと人工呼吸に移ります。

心臓マッサージのやり方

1、胸骨圧迫:みぞおちより上側の骨(胸骨)を5センチ沈むくらい強く押して圧迫します。

2、1分間に100~120回の速さでテンポよくマッサージします。


急に1分間に100~120回といわれても、わからないと思うので心肺蘇生にピッタリな音楽をリストアップしておきますね。
もしもの時は、この音楽を思い出しながらマッサージをしましょう。



心肺蘇生にぴったりな音楽

1、レディー・ガガ「Just Dance」

2、スパイス・ガールズ「Say You’ll Be There」

3、アンパンマンの曲

4、もしもしかめよ かめさんよ~ の歌

5、米津玄師の「パプリカ」

これらに合わせて胸部圧迫をすれば大丈夫です。
もしもの時のために、歌いながら練習をしておきましょう♪

では、心肺蘇生を行ったあとはAEDの出番です。
しっかりマスターしましょうね。

  

AEDの役目

AEDは心電図を自動で解析してくれる医療機器です。
自動で解析して、電気ショックが必要な不整脈を判断してくれる、とっても優秀な機械なんです。

AEDの使い方

AEDの使い方はとっても簡単です。
音声ガイダンスに従って進めるだけ。流れとしては、

1、電源を入れる
2、パッドを貼る
3、解析を待つ
4、ショックを与える
5、反応がなければ心肺蘇生を繰り返す



電極パッドの貼り方

2枚電極パッドが入っています。
1枚は胸の右上に。もう一枚は胸の左下に貼ります。

心臓を挟むようにして貼り付けます。



AEDの種類

この時気を付けることは、必ず皮膚の上に貼る事です。
洋服や下着の上から貼ってしまうと、電気が流れず効果が発揮されません。

現在AEDの種類は20~30ほどあると言われています。
しかし、元をたどると上記の画像の2種類に絞られます。

・蓋を開けると勝手にスイッチが入るタイプ
・電源ボタンを押すタイプ

AEDの設置場所

AEDが置いてある場所は
・学校
・駅
・コンビニ
・ドラッグストア
・交番
・公衆施設など

こちらのサイトで確認できるので、あなたの移動するエリアを調べておきましょう。https://aedm.jp/



最後は救命処置の「気道の異物除去」についてです。

気道異物除去について

お正月になると、毎年お餅を喉に詰まらせてしまう高齢者が続出しますよね。
本来食べ物は食道にながれないといけないのが、気道に詰まってしまうことで置きます。
その詰まったものを取り除く行為が「異物除去」です。

異物除去には2通りのやり方があります。

背中を叩く「背部叩打法」

左右の肩甲骨の間を思い切り叩く方法です。
誰でもできる簡単な方法です。

詰まってしまったものがでるまで数回叩きます。
この時、アゴをそらせ上向きにしてあげましょう。



お腹を押す「腹部突き上げ法」

みぞおちを押して異物を取り除く方法です。
やり方は後ろから周りこみ、片方の手で握りこぶしをつくり、もう一方の手で握ります。
体を密着させて、斜め上に引き上げます。

【やってはいけない人】
・乳児
・妊婦
・意識がない人


番外編として、窒息・誤飲しやすいトップ10リストをご紹介しますね。

お餅で窒息は第二位だった

実はお年寄りがお餅を喉に詰まらせてしまうのは2位なんです。
1位はなんと「おかゆ」でした。




まとめ

けが人や急病人がでた場合、以下の順番でやります。
1、周囲の安全を確認すること。
2、助けを呼ぶこと。
3、呼びかけ、反応があるか確認すること。
4、心肺蘇生とAEDを使う。
5、救急車が到着するまでor反応があるまで繰り返す


救命処置は、けが人や急病人の命を救うために行う処置で、
①心肺蘇生
②AEDを使う
③気道の異物除去

です。これらは医療従事者でなくてもやってOKな処置です。

心肺蘇生のリズムは1分間に100~120回です。
アンパンマンやレディガガなどの曲がぴったりです。

AEDは電源を入れると、自動でメッセージが流れるのでガイダンスに従い行いましょう。
パッドを貼るときは、心臓を挟むようにして、直接肌に貼りましょう。

お年寄りなどが食事で喉に詰まらせた場合、背中を叩いたりする方法があります。

いずれも、早い段階で行動することが命を救うことになります。

いざというとき、素早く動くことができるように日頃から意識しておくことが大切ですね。
今では無料動画サイトで「救命救急」と検索すると、たくさんの動画がでてきます。時間があるときに見てみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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