鼻がない

先日のテレビ「世界仰天ニュース」で、‘’鼻がないと高音”が出て、良かったというボーカルさんがいました。

奥村さんのTwitterより引用

この仕事をしていると、そんなに「指がない人なんている!?」「乳がんっていっても、少し切るくらいでしょ」「性同一性障害?気持ち悪い」なんて、心無い一言を言う方は少なくありません。

仕方ありません。それを言う彼らは、自分の経験以外のことは理解もできないし、想像もできないんですから。

しかしですね、人生って何が起こるかわからないんです。

今回世界仰天ニュースの中で、「INSPi」のボーカリスト、奥村さんが、ある日鼻の横にできたおできから、鼻の半分を切除する手術をし、その外見から再生手術をするというものでした。

出典先:Yahooニュースより

鼻を失うなんて、どういうこと!?思われる方は大半ですが、テレビをご覧になったあなたなら、そういうこともあるんだね。異変があったら病院へ行こうって思われたはず。

その考えは正しい。
しかし診断され、体の一部を失うとしたらどうするかってのが重要。

まず、テレビをご覧になってない方のために、INSPiの奥村さんのお話をざっと説明しますね。






にきび

最初は鼻の右側に、ニキビができたなって思ったのが今年の3月。
よくある、普通のできものかなって思ていたそう。

しかしそんなある日、ファンの一人から「そのにきび、マズイっすよ。すぐお医者さんへ行った方がいい」とアドバイスを受ける。

町医者に行くも抗生物質をもらい、2週間の見続けたけれど変化なし。

むしろ、ちょっと大きくなってるかもとおもい、すぐに大学病院へ行く。

そこで、ガンですね。と診断。








皮膚がん

奥村さんは有棘(ゆうきょく)細胞がんという、皮膚がんの一種です。

2番目に多い皮膚がんで、通常は日光のあたる部分にできますが、ほとんど日光にあたらない部分の皮膚や口の中にも発生します。しかし、皮膚への日光の曝露量が多い人ほど、皮膚の有棘細胞がんの発生リスクが高くなります。皮膚の色が薄い人は、皮膚の色が濃い人より有棘細胞がんにはるかになりやすい傾向があります。

一言でいうと紫外線に当たってガンになっちゃうってことね。











いざ、手術

このガンは基本的に、取り切ってしまったらひとまず終了となるガンだった。
しかし、奥村さんのガンは成長するスピードが急速だったらしく、お医者様から1年間様子をみたい。1年後に何もなかったら鼻を作り直しましょう。となる。








歌いやすい

奥村「あとね、すごい発見がありました!!鼻って、穴が下を向いてるじゃないですか。だから、普通は歌うために肺から出してきた空気を一旦目頭のところまで上げてそこからUターンさせる形で、下向きになった鼻の穴から空気を出すことになる。わざわざ上まで空気を上げて、そして下向きに出すので、遠回りというか、ロスが多いというか。ただ、今の僕は鼻が半分ないので、声帯を通った空気がそのまま上に抜けてくれるんですよ(笑)。だからね、メチャメチャ歌いやすい!!『なんやこれ!?』とビックリしました」


引用元:yahooニュース

そんなこんなで、再発の可能性があるため、鼻が片方ない状態が2年ほど続いていました。

本人的には「鼻がないほうが高音がでるので、いらないかも。。。」と思う様に。

ガーゼを貼って音楽活動を再開しました。意外に思われるかもしれませんが、鼻が半分ない状態は凄くよかったんです。
鼻がないってことは、直で穴。肺から出した声が、そのまま上に抜けてくれるので、高い声がとても出しやすかったんです。

「このままでいいんじゃないかな」って思ったくらい(笑い)。

でも、みんな「あった方がいいんじゃない?」って言うので去年の夏、再建手術を始めました。


引用先:日刊ゲンダイ

 

おでこの肉で再建手術

再建手術は、額の肉を逆三角形に切り、頂点を中心にくるっと回して鼻にするとのことでした。でも、そのままだと額に穴が開いてしまうので、まずは鼻用の肉を作るため、額にエキスパンダー(医療用の風船)を入れる手術から始まりました。シリコーンの水風船のようなものに1週間に1㏄くらいずつ水を入れて、徐々にのばしていくのです。



発狂

十分にのばした額の肉を逆三角形に切って鼻にするのですが、その肉が鼻として定着するまで血流をキープするために、額の太い血管を剥がしてつなげたわけです。見た目にもひどい状態でしたが、一番ダメージを受けたのは精神でした。もちろん、全身麻酔で手術中の記憶はありません。でも体が恐怖を覚えてしまったのか、手術翌日から震えが止まらなくなったんです。尋常ではなかったので手足を拘束されてしまい、それがさらに恐怖を増幅させて、最終的には奇声を上げて“発狂”していました。



手術への恐怖

つないでいた額の血管を切り離し、鼻の形を少し整える手術をしましてこの夏、ステージに完全復活となりました。実はこれで終わりではなく、あえて肉厚に作ってある鼻を薄くし、耳の軟骨を取って小鼻の形を作るという手術が残っているのですが、手術への恐怖心が抜けないので保留中なんです。

奥村さんが取材の中で、辛い思いを語ってくれました。







まとめ


ガンになるまでは、ほとんどが想像つくかもしれません。ある日、ほくろが大きくなったとか、体調が悪くなったとか、何か異常がでてくるものなので。
でも、本当に大変なのはそこからなの。
《ガンを取り除きましょう》《はい。取れました》までのステップは、奥村さんも語ってますが、そこまで大きな負担はありません。

問題はそこから先。《様子をみましょ》《再建手術をしましょ》が大変なの。

様子をみましょ、は放置しておくしか方法がないので、そのまま生活します。
生活しますっていっても、奥村さんの場合は鼻に穴が空いている状態で過ごされているので、毎回「どうされたの?」って聞かれたはずです。
彼は有名人で、公表もしていたので、そこまで辛くなかったかもしれませんが、これが一般人で接客業の女性だったらどうでしょう。心が辛くなっちゃいます。

体が無意識に、恐怖を覚えている「手術」は精神的にも体力的にも辛いです。彼でさえも、最後の手術は保留中と語っているので、そういうことです。

私は乳がんのお客様に沢山のエピソードをお聞きする機会があります。
やはり今回の奥村さん同様に、心も体も辛かったと言います。もう二度とあんな体験はしたくないと口をそろえておっしゃます。

そんな二度と手術をしなくても済むように、手術をしないで外見を整える「エピテーゼ」の話は次回しますね。

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